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水仕事の手荒れ(後編)― 減らす、守る、治す
水仕事の手荒れは、まず減らす、次に守る、それでも荒れたら治す、の順番です。手洗いはアルコール消毒に置き換え、手袋には綿のインナーを重ね、作業後に保湿する。少し減らすだけでも治りに差が出ます。
11 分前読了時間: 6分
水仕事の手荒れ(前編)― なぜ荒れるのか、どこからが「水仕事」なのか
手が濡れている時間が1日2時間以上、手洗い20回以上、密閉手袋2時間以上。これが「水仕事」の定義です。手のひらには皮脂腺がなく、水と洗剤で失った脂を補えません。荒れた皮膚は新しいアレルギーの入り口にもなります。
1 日前読了時間: 5分
屋外で働く人 ― 刺されて覚えるアレルギー(ハチとマダニ)
屋外の仕事には、刺されることで覚えるアレルギーがあります。ハチは前回まで平気だった人にも全身反応が起こり、養蜂では始めて1年半以内に感作されます。マダニに刺されると赤身肉のアレルギーになり、食べて3〜6時間後に出るため肉と結びつきません。ドイツの森林作業員では35%が感作されていました。
9月30日読了時間: 5分
ラテックスアレルギー ― 手袋のじんましんで終わらせない
ゴム手袋で手が荒れるとき、1〜2日してからの湿疹と、はめて数分でのじんましんはまったく別ものです。後者は天然ゴムのタンパク質によるもので、手術や処置の最中に重い全身反応を起こすことがあります。医療従事者の有病率は4.32%。パウダーフリー手袋への切り替えで、ドイツでは届け出が全国規模で減りました。
9月27日読了時間: 4分
数分で出る反応を、どう調べるか ― 食品を扱う人の検査の話
食品を扱う人の手荒れで「パッチテストは陰性」と言われて止まっていることがあります。数分で出る反応を調べるのはプリックテストです。見た目は慢性手湿疹でも、爪のまわりが腫れ、仕事復帰の直後に悪くなるなら、タンパク質接触皮膚炎を疑います。フィンランドの登録では、食品関係の原因でいちばん多いのは小麦などの粉でした。
9月26日読了時間: 4分
仕事で感作されるアナフィラキシー ― 職場で覚えたアレルギーが、家の食卓で出ることがあります
仕事で触れる食品やラテックスに、荒れた手から感作されることがあります。職場で覚えたアレルギーが、休日の食卓で出ることもあります。寿司職人のアナフィラキシー、ラテックス・フルーツ症候群、養蜂家のハチ毒。「手がかゆいだけ」の段階で気づくことが大切です。
9月24日読了時間: 6分
あつかうもの別:セメント ― かぶれと、やけどと、クロム
セメントの皮膚の問題は、刺激・六価クロムのアレルギー・アルカリによる化学熱傷の3つです。EUが2005年にクロムを2ppm以下に規制した国では、クロムによるかぶれが半分以下に減りました。湿ったセメントは痛みが軽いまま深いやけどになります。
9月23日読了時間: 5分
あつかうもの別:花 ― 球根は刺さる、サクラソウは触らなくても出る
花の皮膚炎は「かぶれ」だけではありません。ヒヤシンスとスイセンの球根は誰にでも刺激を起こし、パッチテストは陰性になります。サクラソウは触らなくても顔に出ることがあります。趣味の園芸でも起こります。
9月22日読了時間: 5分
あつかうもの別:化学物質 ― 皮膚に付く物質には、手袋が「義務」になりました
2024年4月から、皮膚に障害を与える化学物質を扱うときは化学防護手袋などの保護具が義務になりました。対象かどうかはSDSで確かめられます。軍手やビニル手袋では足りません。手袋でかぶれることもあります。
9月21日読了時間: 4分
職業別:メッキ作業・化学工場 ― 六価クロムは、かぶれだけでは終わりません
メッキ作業の皮膚の問題は「かぶれ」と「傷」に分かれます。六価クロムは治りにくい円形の潰瘍(クロム潰瘍)をつくり、鼻中隔穿孔や肺がんの原因にもなります。小さな傷がある日は、めっき液に触れないことが最大の予防です。
9月19日読了時間: 3分
職業別:医療従事者 ― 洗う回数と、手袋の中身
ICU看護師の4人に1人が1年のうちに手湿疹を経験していました。原因は洗う回数と、手袋の加硫促進剤です。市販の使い捨て手袋48種類のうち43種類に加硫促進剤が入っており、「フリー」表示の製品にも含まれていました。
9月18日読了時間: 3分
職業別:自動車工場 ― 工程が変われば、原因も変わります
自動車工場では工程ごとに原因が違います。プレスは切削油、溶接は金属ヒューム、塗装はウレタン塗料の硬化剤に含まれるイソシアネート、組立はゴムと接着剤。「工場の手荒れ」でひとくくりにしないことが出発点です。
9月17日読了時間: 3分
(文献紹介17)食品を扱う人の21年間 ― イタリア・トリエステの記録
食品を扱う人を21年間追った記録です。58.1%に職業性の皮膚疾患があり、パン職人と製菓職人では小麦粉によるタンパク質接触皮膚炎が目立ちました。鼻炎47.8%、喘息17.6%。手と鼻は別の話ではありません。
9月16日読了時間: 2分
職業別:花屋・造園 ― 「チューリップ指」と、顔に出るかぶれ
花屋・園芸の仕事では5人に1人が職業性の湿疹を経験します。半分以上は水と摩擦による手荒れ。チューリップとアルストロメリアは指先に、フルラニアは顔に出ます。ニッケルも見落とせません。
9月15日読了時間: 3分
職業別:ネイリスト ― 指先とまぶたに出ます
ジェルネイルの材料であるアクリレートは、指先だけでなくまぶたにも症状を出します。手袋を透過するため、していれば安心とはいきません。一度感作されると歯科材料や血糖センサーにも反応することがあります。
9月14日読了時間: 3分
(文献紹介16)漁師の皮膚に何が起きているか ― 25の研究をまとめた総説
海に出る漁業者のアレルギーを25の研究からまとめた総説です。原因はカニ、アニサキス、コケムシ、イカ。魚そのものより「一緒に入ってくるもの」でした。漁業が盛んな国ほど報告が少ない、とも指摘されています。
9月13日読了時間: 3分
あつかうもの別:野菜・果物 ― 指先だけが荒れる、日光で悪くなる
野菜と果物のかぶれは、荒れる場所が手がかりになります。指先だけならニンニク、日光の当たる側ならセロリや柑橘、葉物ならキク科。手袋では防ぎきれないものもあります。
9月12日読了時間: 5分
あつかうもの別:魚介類 ― 魚・エビ・カニを扱う手に起きること
魚介類を扱う手に起きることは3つに分けられます。水と冷たさによる手荒れ、触れて数分で出るタンパク質接触皮膚炎、そしてアニサキス。数分で出るタイプはパッチテストでは見つかりません。
9月11日読了時間: 4分
あつかうもの別:切削油(続編)― 何が原因になり、現場で何ができるか
切削油を扱う工場の205人を調べたところ、15.4%に皮膚炎がありました。関係していたのは体質ではなく、機械の囲いと手袋の有無です。原因になる添加物と、現場でできることを整理しました。
9月10日読了時間: 4分
(文献紹介15)切削油のかぶれを疑ったら、何を調べるか
切削油のかぶれは、標準のパッチテストだけでは見つからないことがあります。職場で使っている油をどの濃度で貼るのか、何を持って受診すればいいのか。検査の組み立て方を文献から整理しました。
9月9日読了時間: 5分
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