(文献紹介13)慢性手湿疹の6割にパッチテスト陽性 ― ポルトガル1267人
- natsuko-saito
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Martins AA, Almeida P, Lobo I, et al. Patch Testing in Chronic Hand Eczema: A Multicentre Study in Portugal. Contact Dermatitis 2026;95(3):295-300.
長引く手湿疹の原因はさまざまですが、そのうちどれくらいがアレルギーによるものなのか。ポルトガルの複数の病院で、2021年から2023年にパッチテストを受けた1267人を分析した研究です。
【6割近くに陽性反応が出ました】
慢性手湿疹の患者1267人のうち、
・57%に、1つ以上の陽性反応
・そのうち41%は、今の症状に直接関係していると判断された
パッチテストを受けた全患者の43%が手湿疹の患者だったという点も、この病気の多さを表しています。
【多かった原因物質】
・金属
・防腐剤
・香料
・ゴムの成分
・2-ヒドロキシエチルメタクリレート(アクリレートの一種)
最後のアクリレートは、ジェルネイルなどに使われる成分です。研究チームは、メチルイソチアゾリノン(防腐剤)とこのアクリレートを「新しく増えている原因物質」と位置づけています。
【仕事が原因の人では、傾向が違いました】
興味深いのは、グループによって原因物質の内訳が違ったことです。
・仕事が原因のグループ:金属と、ベンズイソチアゾリノン(防腐剤の一種)が目立つ
・アトピー性皮膚炎があるグループ:メチルイソチアゾリノンとペルーバルサムが目立つ
同じ「手湿疹」でも、背景によって疑うべきものが変わるということです。
【長引く手湿疹は、一度調べる価値があります】
6割近くに陽性が出て、その4割が現在の症状に関係している。この数字は、保湿と外用だけで様子を見続けることのもったいなさを示しています。
原因がわかれば、避けることができます。手湿疹が長引いているなら、パッチテストを検討してみてください。

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