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職業別:美容師

  • natsuko-saito
  • 1 日前
  • 読了時間: 2分

美容師は、職業性の手湿疹がもっとも多い職種のひとつです。しかも、働き始めて間もない時期に発症しやすいという特徴があります。

【なぜ多いのか】

原因が重なっているためです。

① 水仕事

シャンプーの回数が多く、手が濡れている時間が長い。界面活性剤は皮膚の脂を奪います。

② 薬剤

・ヘアカラー(パラフェニレンジアミンなど)

・パーマ液(チオグリコール酸類)

・ブリーチ(過硫酸塩)

③ 手袋を使いにくい作業がある

細かい手技のため、手袋なしで施術されることが少なくありません。

【過硫酸塩には別の注意が必要です】

ブリーチ剤に含まれる過硫酸塩は、かぶれだけでなく、接触蕁麻疹やぜんそく様の症状を起こすことがあります。

粉が舞うため、手だけでなく呼吸器にも影響します。ふたを開けたときに顔をそむける、換気する、といった配慮が必要です。

【見習い期間が勝負です】

美容師の職業性皮膚炎を調べた研究では、若年層と見習いに発症が集中していました。

この時期に手を守れるかどうかが、その後長く働けるかを左右します。

・シャンプー時は必ず手袋を。使い捨てを、こまめに替える

・手袋の中が濡れたらすぐ交換する

・仕事のあと、手が乾く前に保湿する

・指輪は外す(下に水と洗剤がたまります)

【症状が出たら、早めに調べる】

「美容師だから手が荒れるのは仕方ない」と我慢されることが多いのですが、原因物質がはっきりすれば、避けることで働き続けられる場合があります。

パーマ液のかぶれなのか、ヘアカラーなのか、単なる水仕事の刺激なのか。パッチテストで区別できます。

関連記事:(文献紹介-4)美容師の職業性皮膚炎/洗浄剤・・・シャンプー、洗剤/パーマ液/パッチテスト-パラフェニレンジアミン

【参考文献】

Uter W, et al. Diagnostics and Prevention of Occupational Allergy in Hairdressers. Curr Allergy Asthma Rep 2023;23(5):267-275.

Piapan L, et al. Characteristics and incidence of contact dermatitis among hairdressers in north-eastern Italy. Contact Dermatitis 2020;83(6):458-465.

Kursawe Larsen C, et al. Glove use as self-reported reason for hand eczema among Danish hairdressers. Contact Dermatitis 2023;88(2):162-164.

Doyen V, et al. Phenotypic Characteristics of Occupational Asthma Caused by Persulfate Salts in Hairdressers: A Multicenter Cohort Study. J Allergy Clin Immunol Pract 2025;13(6):1397-1404.

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