(文献紹介8)病院の清掃スタッフの半数に手のトラブル ― 体質ではなく、作業が原因でした
- natsuko-saito
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Mitawa SN, Mrema EJ, Shebe KA, Kimera ZI, Mwanga HH. Contact Dermatitis among Hospital Cleaners in Dar es Salaam: Prevalence and Associated Factors. Malawi Med J 2026;37(4):225-230.
タンザニアの病院で働く清掃スタッフ323人を調べた研究です。手や腕の皮膚症状が48.9%、およそ半数にみられました。
多かった症状は、かゆみ(48.6%)、皮膚の乾燥(44.6%)、発疹(22.0%)でした。
【何が関係していたか】
症状と関係が強かったのは、次の4つでした。
・床用洗浄剤を使うこと
・漂白剤(次亜塩素酸)を使うこと
・1日に10回を超える手洗い
・ラテックス手袋を使うこと
【体質は関係ありませんでした】
この研究で重要なのは、年齢・性別・喫煙・アレルギーの既往のいずれも、症状と関係がなかったことです。
手が荒れる人と荒れない人の違いは、その人の体質ではなく、どんな薬剤をどれだけ扱っているかで決まっていた、ということになります。
手荒れは「肌が弱いから」と個人の問題にされがちですが、実際には作業内容の問題であることが多いのです。
【対策は職場側でできます】
研究チームが挙げた対策は、次のとおりです。
・より刺激の少ない洗浄剤に変える
・手洗いの方法と回数を見直す
・手袋を適切に選び、正しく使う
・皮膚を守るための教育を行う
いずれも、個人の努力ではなく職場の仕組みとして取り組むものです。日本の医療機関や清掃を請け負う事業所でも、そのまま当てはまる内容だと思います。

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