top of page

(文献紹介6)「ラテックスフリー」の手袋でもかぶれることがあります

  • natsuko-saito
  • 10 時間前
  • 読了時間: 2分

Brasher TR, Palmer A, Nixon RL. Allergic Contact Dermatitis to 1,3-Diphenylguanidine Over a 23-Year Period: Recent Cases Involve Sterile Polyisoprene Gloves. Contact Dermatitis 2026;95(3):318-327.

ゴムの手袋でかぶれた経験のある方が、「ラテックスアレルギーだから」と天然ゴム以外の手袋に替えることがあります。ところが、替えた先の手袋でもかぶれが続くことがあります。

オーストラリアの研究グループが、23年間・2675人分のパッチテストの記録を調べました。

【犯人はゴムそのものではなく、添加物です】

今回注目されたのは、1,3-ジフェニルグアニジン(DPG)という物質です。ゴムを固める工程で使われる添加物で、天然ゴムか合成ゴムかに関係なく入っています。

つまり「ラテックスフリー」と書かれていても、DPGが入っていればかぶれる可能性があるということです。

【調べてわかったこと】

2675人のうち、DPGに陽性反応が出たのは50人(1.9%)。そのうち31人が実際にDPGによるかぶれと診断されました。

この31人には、はっきりした特徴がありました。

・男性が多い(64.5%。それ以外の受診者では30.6%)

・仕事が原因の人が多い(41.9%。それ以外では17.7%)

・症状が手に出る人が多い(64.5%。それ以外では33.1%)

そして最近の4例は、いずれも手術用の滅菌ポリイソプレン手袋が原因でした。医療現場で、ラテックスの代わりとして広く使われている手袋です。

【どうすればよいか】

手袋でかぶれたとき、素材だけを変えても解決しないことがあります。パッチテストで、ゴムの添加物まで含めて調べることが必要です。

添加物を使わずに作られた手袋(アクセラレーターフリーと表示されるもの)もあります。原因がDPGとわかれば、そうした製品に替えるという選択肢が出てきます。

「合わない手袋を我慢して使い続ける」ことが一番よくありません。医療機関で相談してください。

最新記事

すべて表示

コメント


logo_w01.png

産業医科大学 医学部 皮膚科学教室

〒807-8555 北九州市八幡西区医生ヶ丘1-1

TEL:093-691-7445

FAX:093-691-0907

E-MAIL:dermatol@mbox.med.uoeh-u.ac.jp

患者様の症状等のご相談、病院のご紹介等にはお答えすることが出来ませんのでご了承ください。

文責:産業医科大学・皮膚科学教室

Copyright(C) 2019 Department of Dermatology, University of Occupational and Environmental Health,Japan. All Rights Reserved.

bottom of page